専門疾患

ロービジョン

ロービジョンとは

ロービジョンとは、世界保健機関(WHO)では、良い方の眼の矯正視力で0.05未満の場合を blind、0.05以上 0.3未満を low visionと定義しています。また日本学術会議臨床医学委員会感覚器分科会(2009)では「成長・発達あるいは日常生活・社会生活に何らかの支障をきたす視機能または視覚」と定義しています。WHOの定義では視力の基準のみですが、他にも視野が狭くなったり、まぶしかったり、ものが二つに見えたりなどで、生活に支障をきたしていれば、ロービジョンといえます。先天的に視覚障害を持つ人もいれば、病気によって視覚障害が生じてきた人もいます。

ロービジョンケアとは

ロービジョンケアとは日本ロービジョン学会によると「視覚に障害があるため生活に何らかの支障をきたしている人に対する医療的、教育的、職業的、社会的、福祉的、心理的等、すべての支援の総称」をいいます。例えば、眼科での治療、眼鏡の処方や拡大鏡の選定、盲学校などの特別支援学校、職業訓練や就労支援、白杖(はくじょう)歩行や盲導犬歩行の訓練、各地域の点字図書館などでの情報提供、視覚障害者手帳の取得、カウンセリングなどです。
当科のロービジョン外来では、個々の患者さんのニーズに沿って、眼鏡処方、遮光眼鏡の処方、拡大鏡の選定、情報提供などを行っています。

スマートサイトとは

スマートサイトとは、医療・福祉・教育等のロービジョンケア関連施設の情報提供を目的とした仕組みです。その利点は、ロービジョンケア関連施設の情報や連絡先を掲載したリーフレットを眼科医が患者さんに渡すことで、目的に応じた情報を簡便に提供できることです。もともとはアメリカの米国眼科学会が提唱したスマートサイトを参考にしたもので、現在は日本でもほとんどの都道府県で作られています。滋賀県版スマートサイト「びわこ瞳ネット」は2020年3月に作られました。

滋賀県版スマートサイト
「びわこ瞳ネット」と資料(PDF)

滋賀県版スマートサイト「びわこ瞳ネット」と資料

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